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特集 はじめてのテルミンPremium

佐藤沙恵×小出由華

 大人の科学製品版の新製品「テルミンPremium」の性能はいかほどのものなのか。また、楽器としての使用感はどんなものなのか。それらは、カタログやスペックからはなかなか伝わりません。というわけで、テルミニストの佐藤沙恵さんによるテルミン教室をお届けします。生徒は、サイエンス・デポでおなじみの小出由華さんです。

動画撮影・編集/眞形隆之 写真/彩虹舎 小林幹彦 

チューニングしましょう

 今回、テルミンを教わる由華ちゃんは、テルミンに触れたことはあるものの、演奏自体は初体験です。

 さっそく、演奏準備、チューニングから始めます。テルミンのチューニングは、普通の楽器のチューニングとは、少々意味合いが異なっています。音程を調整するのではなく、「アンテナの感度を演奏者に合わ せて調整する」くらいに考えましょう。

佐藤:
テルミンは難しい楽器という人もいますが、しっかり基本を覚えれば誰でも弾くことができます。
由華:
はい。がんばります。
佐藤:
まず立ち方ですが、楽器の横幅(本体の端からボリュームアンテナの端まで)の真ん中に立ちます。体が揺れないように肩幅くらい足を開きます。

アースバンドを左手にはめます。金属部分が皮膚に接触するように付けてください。
由華:
こんな感じですか?
佐藤:
はい、そうです。スイッチを入れたら、ボリュームアンテナから調整しましょう。調整ドライバーをボリュームアジャストに差し、左右に回して音のピークをとります。
由華:
一番大きな音がしたところで、止めればいいんですね。
佐藤:
はい。ピークがとれたら、ボリュームトリムをわずかに左(反時計回り)に回します。
MOVIE 佐藤先生のデモ演奏
MOVIE チューニングしましょう

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PROFILE

佐藤沙恵
テルミニスト。テルミン演奏を竹内正実氏に師事。各地での演奏活動、テルミン教室の講師として活躍。アルバムに「テルミン大学」、著書に「テルミン学習帳」(アスキー発行)がある。
http://theremin-unv.com/

 

小出由華
1992年フジテレビ系「ウゴウゴルーガ」のルーガちゃんとしてデビュー。TV、舞台で活躍。大人の科学.net「サイエンス・デポ」で最新科学グッズを紹介している。
http://ameblo.jp/koide-yuka/

 

テルミンPremiumのチューニングは、音量(ボリューム)・音程(ピッチ)ともに2段階で行います。最初に“アジャスト”と呼ぶ小さなネジをまわして、おおざっぱなチューニングを行います。

その後、“トリム”と呼んでいる大きなツマミをゆっくりまわして微調整します。ツマミが大きいので、微調整がとても簡単です。また、左手にアースバンドをつけることで、安定したチューニングが行えます。

由華:
これでいいですか?
佐藤:
そうですね。次はピッチアンテナの感度を調整します。調整ドライバーをピッチアジャストに差し、ゆっくり左(反時計回り)に回します。音がいったん高くなり、次に低くなって音が消えます。消えたら、そこで止めてください。
由華:
音がいったん高くなって……あ、今度は低くなって消えちゃいました。
佐藤:
それでいいです。あとはピッチトリムで微調整します。
その前にゼロポイントの位置を決めましょう。
由華:
ゼロポイントってなんですか?
佐藤:
右手で音を出すときのスタート位置になります。
窮屈にならない範囲で腕の付け根あたりまで右手をたたみます。ここから、ピッチアンテナまで一本の見えない線があると思ってください。この見えない線をピッチ軌道といいます。この距離を行き来させて音程をとります。

このテルミンPremiumの場合、約5オクターブくらいの音域がありますから、5オクターブをなるべく広い範囲に入れた方が演奏がしやすい、というわけです。

ゼロポイントは、文字通り音がゼロになる=鳴らなくなるところです。テルミンのチューニングで最も重要なところです。ゼロポイントがアンテナから遠ければ遠いほど、音程の間隔が広くなり、音階をとりやすくなりますが、あまり遠くしてしまうと、高い音を演奏するときに腕がのびきってしまい、これはこれで、演奏が難しくなってしまいます。

由華:
なるほど。だからゼロポイントをどこにするかは大切なんですね。
佐藤:
そうです。やってみましょう。
まず、右手をゼロポイントにしたい位置におきます。次に左手でピッチトリムを右(時計回り)に回し、再び音を出します。音が出たら、次に逆に左(反時計回り)にゆっくり回し、音が消えるか、消えないかの境目のあたりを探し、そこで止めます。
由華:
けっこう、むずかしいですね。
佐藤:
根気よく、やればだいじょうぶですよ。そう、そこらへんですね。ほんのちょっと1cmくらい右手を前にしてください。
由華:
音が出ました。
佐藤:
今度は1cm右手を後ろに退いてください。
由華:
音が消えました。
佐藤:
これで、完璧です。

次回は、ドレミの音階にチャレンジします。

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