テルミンPremiumのチューニングは、音量(ボリューム)・音程(ピッチ)ともに2段階で行います。最初に“アジャスト”と呼ぶ小さなネジをまわして、おおざっぱなチューニングを行います。
その後、“トリム”と呼んでいる大きなツマミをゆっくりまわして微調整します。ツマミが大きいので、微調整がとても簡単です。また、左手にアースバンドをつけることで、安定したチューニングが行えます。
- 由華:
- これでいいですか?
- 佐藤:
- そうですね。次はピッチアンテナの感度を調整します。調整ドライバーをピッチアジャストに差し、ゆっくり左(反時計回り)に回します。音がいったん高くなり、次に低くなって音が消えます。消えたら、そこで止めてください。
- 由華:
- 音がいったん高くなって……あ、今度は低くなって消えちゃいました。
- 佐藤:
- それでいいです。あとはピッチトリムで微調整します。
その前にゼロポイントの位置を決めましょう。
- 由華:
- ゼロポイントってなんですか?
- 佐藤:
- 右手で音を出すときのスタート位置になります。
窮屈にならない範囲で腕の付け根あたりまで右手をたたみます。ここから、ピッチアンテナまで一本の見えない線があると思ってください。この見えない線をピッチ軌道といいます。この距離を行き来させて音程をとります。
このテルミンPremiumの場合、約5オクターブくらいの音域がありますから、5オクターブをなるべく広い範囲に入れた方が演奏がしやすい、というわけです。
ゼロポイントは、文字通り音がゼロになる=鳴らなくなるところです。テルミンのチューニングで最も重要なところです。ゼロポイントがアンテナから遠ければ遠いほど、音程の間隔が広くなり、音階をとりやすくなりますが、あまり遠くしてしまうと、高い音を演奏するときに腕がのびきってしまい、これはこれで、演奏が難しくなってしまいます。
- 由華:
- なるほど。だからゼロポイントをどこにするかは大切なんですね。
- 佐藤:
- そうです。やってみましょう。
まず、右手をゼロポイントにしたい位置におきます。次に左手でピッチトリムを右(時計回り)に回し、再び音を出します。音が出たら、次に逆に左(反時計回り)にゆっくり回し、音が消えるか、消えないかの境目のあたりを探し、そこで止めます。
- 由華:
- けっこう、むずかしいですね。
- 佐藤:
- 根気よく、やればだいじょうぶですよ。そう、そこらへんですね。ほんのちょっと1cmくらい右手を前にしてください。
- 由華:
- 音が出ました。
- 佐藤:
- 今度は1cm右手を後ろに退いてください。
- 由華:
- 音が消えました。
- 佐藤:
- これで、完璧です。
次回は、ドレミの音階にチャレンジします。