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特集:ヤマザキミノリ無限の光世界

動画撮影・編集・文/眞形隆之

 ヤマザキミノリ氏の代表作『cumos(キューモス)』は、ミクロの中にマクロを表現した作品。立方体の内側が鏡になっており、穴から中を覗くと無限の反射を繰り返し、幾何学模様が映し出される。

 ある時ヤマザキ氏は、学生時代の先生から、「一人ではなく複数の人間が見られる『cumos』を考えてみなさい」と提案された。
 そこで、外側に光の70%を反射、30%を透過させるハーフミラーを、内側に100%反射させるオールミラーを採用。ハーフミラーとミラーの間に光を閉じ込めることで完成させたのが、この『Fantacl』という作品である。

 もうひとつの映像は、2006年11月10日から12月18日にかけて、女子美術大学相模原校舎にて開催された「拡がるメディアアート展」のダイジェスト映像。この展示会には、プロデューサーである、ヤマザキミノリ氏のFantaclシリーズのほかにも、光る、動く、感じる、遊ぶといったテーマの作品が数多く展示された。

やまざきみのり
1954年生まれ。女子美術大学メディアアート学科で教授を務めるかたわら、光の造形、イルミネーション、空間演出、パビリオンの内装などを手がけるライトアートアーティスト。代表作にCUMOS、大阪花と緑の博覧会のパビリオン、横浜クイーンズスクエアのウインター演出などがある。長野県小諸市駅前広場に作られた最新作のイルミネーションは、2007年バレンタインデーまで見ることができる。

MOVIE

ヤマザキミノリ
『Fantacl “Aplysia”』

MOVIE

ヤマザキミノリ
『拡がるメディアアート展』

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