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本誌連動・動画特集:ふろくで遊びました。

本誌では、動画制作の達人たちに、思い思いの作品を作ってもらいました。ここでは、本誌でお見せできなかった完成作品や制作過程をお見せします。

映画監督 青山真治さんの作品上映会

 撮影対象に選んだのは、学生の街、高田馬場近くを走る都電荒川線。自ら撮影、編集した青山監督の作品をとくとご覧あれ。

MOVIE

映画監督 青山真治さんの作品上映会

あおやま しんじ/映画監督、小説家。1964年福岡県出身。立教大学在学時から8ミリ映画製作を始め、卒業後、助監督時代を経て、96年『Helpless』で商業映画監督デビュー。00年『EUREKA』でカンヌ国際映画祭国際批評家連盟賞・エキュメニック賞を受賞。同名のノベライズ小説で三島由紀夫賞を受賞。2007年秋、待望の最新作『SAD VACATION』が封切られる。

ムービー制作/眞形隆之

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アニメーションディレクター 伊藤有壱さんの作品制作風景

 「面白そうだから、ぜひ協力したいです」

 忙しい合間を縫って、伊藤有壱さんは、本誌のために『NORABBITS' MINUTES』のキャラクターを使って、オリジナルアニメーションを制作してくださった。

 合計40コマの撮影、時間にして4秒しかない。アニメーションの世界を知らない人にとっては、たかが4秒、たったの40コマと思うかもしれない。しかし撮影現場の苦労、制作者のこだわりを知ると、「たかが」なんて、決して口には出せない。40コマを制作するのに、2時間もの時間を要したのだから。いや、準備、加工を含めると、もっと多くの時間がかかっている。

 そんな苦労の末に生まれるアニメーションの撮影現場を記録した貴重な動画を見てもらおう。クレイアニメーションは、こうして生まれる。

クレイアニメーションの制作工程

セッティング

撮影までの準備は大変だ。今回は、すでにあるセットとキャラクターを使用したが、一から作るとなると、何か月もの準備期間が必要になる。

演技

アニメーターと呼ばれる人形を動かす人によって、演技が作られる。ただ、動かすのではない。重力や、動きの自然さなどを考える職人技が必要なのだ。

表情を変える

それぞれの人形には、目、口などのパーツが用意されていて、それをコマごとに変える。細かい作業の連続によって、人形に表情が生まれてくる。

撮影する

動きが決まったら、カメラ、照明の邪魔にならないようにアニメーターは人形から離れる。静まり返ったスタジオにシャッター音が響き、緊張感が漂う。

確認

伊藤有壱さんも制作に関わった『クレイタウン』という、アニメーション制作ソフトを使って、前後の動きを確認しながら撮影していく。

撮影現場の様子をさらに詳しく知りたい人は、大人の科学マガジンVol.15本誌をご覧ください。

 撮影後、伊藤さんに、ふろくの映写機で作品を見ていただき、感想をうかがった。
 伊藤「いやぁ、紙の画質の悪さが味になってますね。独特の感動があるよね。8mm映画を撮っていた高校時代を思い出したよ。原点に戻った感じ。」

 今回、動画でメイキングを紹介した『NORABBITS' MINUTES』オリジナルアニメーションと、それとは別に提供いただいた『プッチュ&ボッチョ』という作品が、紙フィルムになって本誌についてきます。ご自分で手作りした映写機で、ぜひ上映して、独特の感動を味わってみてください。

MOVIE

伊藤有壱さんの作品制作風景1

伊藤有壱さんの作品制作風景2

『NORABBITS' MINUTES』
アニメーション上映会

いとう ゆういち/アニメーションディレクター。1962年生まれ。1985年、東京藝術大学美術学部デザイン科卒業。1998年、I.TOON Ltd.を設立。代表作に『ニャッキ!』(NHK教育) 、ピンキーモンキー(フレンテ・インターナショナル)、ポン・デ・ライオン(ダスキン ミスタードーナツ)、宇多田ヒカル『traveling』(クレイアニメパート)『SAKURAドロップス』(CGパート)、平井堅『キミはともだち』など。CMからPVまで、アニメーションの第一線で活躍中。2006年春、横浜に撮影スタジオを構え、新スタートを切った。

文・ムービー制作/眞形隆之

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