首都圏動物記のトップへ WEB連載 5

第1回 奥武蔵のプラナリア

 なぜ「首都圏動物記」の第1回でこんな動物を取り上げるのだと首を傾げる人がいるかもしれないけれど、プラナリアは実は希少な動物ではない。日本中の河川にいる。汚れには比較的弱いから、さすがにヘドロが堆積する都会の川で生息することは無理だけど、少し上流に行けば簡単に採取できる。この6匹は研究者から分けてもらったのだけど、奥武蔵の高麗川上流で採ってきたそうだ。狙いは河原の石の下。筆などでそっと水を入れたタッパーに移せばよい。実に簡単。噛み付くわけじゃないし毒があるわけでもない。

 飼育もとても簡単。ミネラル・ウオーターを入れたタッパーや水槽に入れるだけだ。餌は鶏のレバーか、熱帯魚用の餌としてペットショップに売っている冷凍アカムシだ。これを週1回か2回与える。1ヶ月に1回でも別に死にはしない。ただし栄養状態が悪くなると小型化する。

 ここは大事なところだ。痩せ細るのではなく小型化するのだ。つまり人間に置き換えれば、栄養状態が悪いと体型が幼児化する。実はここに、プラナリアの圧倒的な再生能力の秘密が隠されている。

 ……とここまで書いて、文字数がいつのまにか規定をすっかり超過していることに気がついた。前置きで紙幅を使いすぎた。というわけで続きは次回。

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