とにかくヒキガエルに天敵はほとんどいない。唯一の存在であるヤマカガシも、人家の周辺にはまず生息していないし、少なくとも阿佐ヶ谷の商店街や早稲田大学のキャンパス内にはいないと断言していいはずだ。
だからだろう。とにかく動作は緩慢だ。カエルなのにジャンプが苦手。夜行性で昼は倒木や石の下などにいる場合が多い。陽が落ちるとのそのそと這い出てきて虫やミミズなどを食べるけれど、夜が更けてくると住処に帰ってしまうことが多いようだ。とにかくマイペース。何枚か写真を撮ったけれど、突然目の前で光るフラッシュにも、動じる気配はまったくない。見方によっては哲学者のような風貌だ。