ただし完璧ではない。切る箇所によっては、時おり微妙に歪な形で再生してしまう個体もいるようだ。あるいは完全な分断ではなく、たとえば頭の部分に縦に切れ目を入れると、写真のような双頭のプラナリアができあがる。もっといろいろ、切り方によってはいろんな幾何学的な形状になるようだ。遊星からの物体Xだ(映画を見ていない人ゴメン)。自然状態のプラナリアは、一定の大きさに成長すると自然に分割する(雌雄同体のプラナリアは、有性生殖と分裂の双方によって繁殖する)。彼らにとって分割は、日々の営みの延長でしかないのだろう。
プラナリアより少し原始的な動物、例えばクラゲには脳がない。でもプラナリアは、集中神経系(脳)を持った最初の動物群の末裔であるらしい。外界から入ってきた情報は脳で処理されて、発令された指令は腹側神経索から運動神経を経由して筋肉に伝えられる。その意味では、構造的には人間とほとんど変わらない。