最初にカエルの脚の実験をしたガルバーニは、それはカエルの脚に電気があるからだと考えました。しかし、ボルタはこの実験を何度も繰り返して、電気が起きる本当の理由を探り当てました。2種類の金属で、水を含んだものをはさむと電気が起きる、というのが正しい結論だったのです。この考えをもとにボルタは電池を発明しました。 1799年、フランスでのことでした。
ボルタは実験を繰り返した結果、電気が起きてカエルの脚が動くのは、2種類の金属をカエルの脚につけて、金属どうしを触れさせたときだと気づきました。
さらに、ボルタは亜鉛板と銅板で舌をはさむと変わった味がする、ということが書かれた記事があったことを思い出しました。カエルの脚の実験から考えて、亜鉛と銅でなくても、2種類の金属ならいいのではないかと思って実験してみると、その通りでした。
そこで、ボルタは電気を計る機械で、亜鉛、スズ、鉛、鉄、銅、白金、金、銀、木炭など、さまざまな物質を接触させて実験をしました。
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