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Gakken PRESENTS 大人の科学:製品版

その他の実験

磁界探知式鉱石ラジオ

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電波で音を伝えることは大変な勢いで進化した

電波で音を伝えることの進化

 音声を電気信号で伝えることは、有線の電話という形で1876年にベルが成功していました。無線通信は19世紀末からのマルコーニの努力が1901年に大西洋横断通信の成功で花開いて以来、大変な勢いで進みました。しかし、音声の振動後はおよそ100Hzほどであり、この振動の電波はエネルギーが小さくて遠くへ伝わることはできません。このため当時の無線通信は、初期の有線通信と同じく電気的なON、OFFを伝えるモールス信号だけでした。しかし、マルコーニが利用したコヒーラ検波器に変わる、磁気検波器や二極管、電解検波器が発明されたり、火花放電に代わって、連続的に持続して発生する電波の研究が進められていました。

AM放送のしくみ

 アメリカのフェデッセンデンが初めて無線による音声の通信に成功したのは1906年のことです。フェデッセンデンはG.E社が完成した80Hzの高周波発電機を利用し、この伝搬性の高い連続高周波を音声信号で振幅変調(アンプリチュード・モジュレーション:略してAM)し、連続電波として発射することに成功しました。このとき電波が届いた距離は320KMだったそうです。

 

▲1920年代のイギリス製。検波器は接合型で感度も良かった。

 

▲戦前の日本製。「混信分離」とかかれたツマミの裏にコイルが、「電波同調」の裏にバリコンが入っている。

■写真提供/小林健二 参考文献/小林健二著 筑摩書房刊「ぼくらの鉱石ラジオ」

▲アメリカ製。赤いベークライトのボディ。

▲戦前の日本製。中には金属製のバリコンとスパイダーコイルが入っている。

▲1920年代のイギリス製。上部のコイルが差し替えられるようになっている。

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