写真(1)はエンドウの、タネを育てている子房(若い実のサヤ)を割ったものです。動物にたとえると、赤ん坊を育てている子宮のなかです。赤ん坊と、お母さんの胎座とは、ヘソの緒でつながっています。哺乳動物では胎盤と言っていますが、植物では胎座と呼んでいます。おなじ働きをするところです。
緑色のまるいものは、生長ちゅうの胚珠(はいしゅ=タネのタマゴ)で、エンドウの赤ちゃんです。まだタネ(種子)になっていません。柔らかくて食べるとおいしいので、ヒトはこれをグリーンピースと呼んで食べています。
このグリーンピースが生長すると、黄白色のタネになりますが、そのころにはヘソの緒は萎れています。エンドウマメに黒い部分(写真(2))がありますが、それがヘソの緒のついていたところで、動物にたとえると「ヘソ」です。