ラジオキットのトラブルシューティング

ラジオキットががうまく作動しない場合、参考にしてみてください。

現 象

確認項目

解決方法

ラジオが鳴らない

電池

スイッチがONになってますか?電池の向き(プラス、マイナス)をご確認ください。念のため、新しい電池でもご確認ください。

配線

基板からの9本のリード線と、鉱石カップ~高周波スイッチを結ぶ「青」の線を、もう一度ご確認ください。また、「赤」、「黒」の線が外れていると高周波アンプが動作しません。

バリコン
プレートの薄膜

両方ともはがすとバリコンプレート間がショートしてコンデンサーの役目を果 たしません。はがした薄膜の面にセロハンテープを貼ってください。正常動作します。

電波状況

非常に電波が弱い地域では受信が難しい場合があります。外部アンテナをバリコンプレートA端子に接続することで改善する場合があります。また、バリコンプレートB端子にアース線接続も有効です。実験してみてください。

操作

高周波アンプ利用の場合、「ダイオードユニット」の向きは上がマーク側です。高周波アンプを使わない場合、向きは問いません。

ラジオの音が小さい

配線

ループコイル配線(4本)の接続状況をご確認ください。

操作

高周波アンプ利用の場合、「ダイオードユニット」の向きは上がマーク側です。高周波アンプを使わない場合、向きは問いません。

電波状況

非常に電波が弱い地域では受信が難しい場合があります。外部アンテナをバリコンプレートA端子に接続することで改善する場合があります。また、バリコンプレートB端子にアース線接続も有効です。実験してみてください。

受信バンドが狭い

配線

ループコイル配線(4本)の接続状況をご確認ください。逆接続の可能性があります。

バリコン

バリコンユニットのバリコンプレート間に異物はありませんか?一度分解して確認ください。

電波状況

一部地域で、放送局が少ない、あるいは電波が弱い場合があります。外部アンテナをバリコンプレートA端子に接続することで改善する場合があります。また、バリコンプレートB端子にアース線接続も有効です。実験してみてください。

低い周波数が受信できない

配線

ループコイル配線(4本)の接続状況をご確認ください。

バリコン

バリコンユニットのバリコンプレート間に異物はありませんか? 一度分解して確認ください。

ループコイル

ループコイルの巻き方によっては浮遊容量が少なく、結果として受信範囲が高い側に移動する場合があります。17回巻き(一次側)に電線を継ぎ足して数回多く巻くと解決します。実験してみてください。追加電線は同等の太さであれば種類は問いません。

高い周波数が受信できない

配線

ループコイル配線(4本)の接続状況をご確認ください。

ループコイル

ループコイルの巻き方によっては浮遊容量が大きく、結果として受信範囲が低い側に移動する場合があります。17回巻き(一次側)を数回分短くすると解決します。実験してみてください。

ピーと発振する

操作

金属部(ピックアップユニットや高周波切り替えスイッチ)に触れると発振する場合があります。これは人体の浮遊容量 や抵抗が回路に影響を与えるためです。異常ではありません。

配線

基板からの9本のリード線と、鉱石カップ~高周波スイッチを結ぶ「青」のリード線を、もう一度ご確認ください。配線が平行になると電気的結合がおきて発振する場合もあります。配線の引き回しを変えてみてください。

ループコイル

二次側ループコイルとトランジスタのマッチング状態の変化で発振する場合があります。二次側ループコイル(4巻き)をひと巻き減らして実験してみてください。

鳴ったり鳴らなかったり、ノイズが大きくなることもある

バリコン
プレート端子

ウレタン線とバリコンプレート端子の接触不良が考えられます。ウレタン線の被覆を再度ライター等で焼き、ススをサンドペーパーではがしてから組み直してください。

ダイオード
ユニット

「ダイオードユニット」と「ピックアップユニット」、「針」の接触が不十分の可能性があります。「ダイオードユニット」のキャップをサンドペーパーで研いてみてください。

ラジオキットのFAQ

これまでに寄せられた質問とその回答です。

質 問

回 答

説明書の中で、一次コイルと二次コイルの巻き数について、よくわからない。

大人の科学magazine vol.04

左図・赤い下線部のように、一部誤植がありました。申し訳ございません。正しくは、最初に4回巻く方が二次コイル、後から17回巻く方が一次コイルです。

部品が不足してます。

ご迷惑をおかけしました。こちらをクリックして、不足の部品名、住所、お名前、電話番号をお知らせください。不足品をお送りさせて頂きます。

一次コイルが1周巻き不足になった。

一次コイル「17回巻き」はマージンをとってますので、仮に「16回巻き」になったとしても、正常に動作するはずです。ただ600kHz付近の受信が若干難しくなることが考えられます。必要に応じて巻き足してください。ウレタン線は継ぎ足す場合は、被覆をはがしてから、繋いでください。

アルミ板の薄膜を2枚ともはがしてしまいました。

2枚のプレートが接触(ショート)すると、コンデンサ(バリコン)の役目を果 たしません。バリコンプレートAの表面(薄膜の貼ってあった面)にセロハンテープを貼って絶縁してください。正常動作するはずです。セロハンテープが、「バリコンプレートA」、「バリコンプレートB」を絶縁するため、コンデンサ(バリコン)として機能します。

付録バリコンの代わりに市販のバリコンは使えますか?

AMラジオ用のバリコンが使えます。容量は300pF(ピコファラド)程度を選んでください。一連バリコンでOKですが、多連を入手した場合、一連だけを使ってください。

ウレタン線の代わりに使える線は?

エナメル線又は細めのリード線も使えます。付録には、直径0.45mmのウレタン線が25mが入ってます。

コイルの巻き方向の指定はありますか?

巻き方向の指定はありません。回路を対称にしてありますので、どちら向きに巻いても性能に変わりはありません。

「一次」「二次」の配線を間違えるとどうなりますか?

逆に配線しても聞こえる場合がありますが、感度が悪く、受信帯域も極端に狭くなります。

一次コイル(17回巻)の役割は?

アンテナと放送局の選択が主な仕事です。アンテナ感度は、8角形の面 積に依存します。面積が大きいと、通過する磁束が多いため高感度になります。受信周波数は、巻数(17回)とバリコンプレートの重なり面 積、薄膜の厚さで決まります。例えば、周波数の低い放送局を受信するには、巻数(17回)を増やすか、バリコンプレートの重なり面 積を増やすか、薄膜をもっと薄くします。高い周波数はその逆となります。

一局だけ受信するが、バリコンで選局ができません。

ウレタン線とバリコンプレート端子の接触不良が考えられます。ウレタン線の被覆を再度ライター等で焼き、ススをサンドペーパーで剥がしてから組み直してください。 あと、念のため、一次コイル(17回巻き)側がバリコンに結線されていることをご確認ください。一次、二次の逆接続の可能性があります。

スタンドCの「ツノ」は何ですか?

イヤホンフォルダーです。 ラジオを使わない時はイヤホンをここに掛けてください。

イヤホン単体の動作確認方法は?

正常なイヤホンは、リード線をショートさせると、「カサカサ」と小さな音がします。 電池(1.5V)をつないでも「カサカサ」音の確認ができます。

一次コイルと二次コイルは別々の回路のように見えます。

一次コイルと二次コイルは電磁的に結合されています。鉄心やフェライトのコア材使うコイルもありますが、今回は空気を介しています。
電気用語で「空芯」などと云うこともあり、高い周波数では有効な手法です。 一次コイルで発生した電力は、空気コアを通 して、二次コイルに誘導されますので一体でひとつの部品とお考えください。

二次コイル(4回巻)の役割は?

アンプ等の負荷とのマッチングをとっています。(同調には関与しません) アンプやイヤフォーンの負荷に応じた巻数比となります。一般には巻数比を落として、インピーダンスを低く設定します。負荷が軽ければ巻数を大きくできます。(巻数の決定には他にも種種の要因があります)

閉じる

Gakken