●時計が動かない
まず、組み立てが正確かチェックしましょう。歯車どうしのこすれ、針と文字盤のすき間も要チェック。
次に本体が垂直にかかっているか、テンプが垂直につられているかチェックしてください。少しでも傾いていると力が均等に伝わらないため、止まってしまいます。
それでも、だめな場合は、おもり袋のおもさを50g程度増やしてみましょう。これで動くようなら、細部の調整で追い込めるはずです。
●チェックのしかた
テンプの調節おもりをはずして動かしてみましょう。高速で回転するので歯車の不具合などを発見しやすくなります。
また、小さなバリなどの影響は回転させることで改善することもあります。テンプ部品をはずし、歯車をフリーの状態で動かしてみる方法もあります。一番車を回すと、すべての歯車の回転が観察できるので、不具合を見つけやすくなります。
●よりよく動作させるために
潤滑油をつけてみましょう。低速回転の一番車、筒車の軸にのみ少しの注油は有効です。その他の歯車は逆効果なので、絶対に油を差さないでください。
ただし、一番車に使う場合もプラスチックを溶かしてしまう油もあるので高級潤滑油は要注意です。もちろん、つけ過ぎも禁物です。 |