[エレキテル]
●火花が発生しません。
以下の原因が考えられます。それぞれを確認してみましょう。
〔回転筒と集電板の位置〕 集電板が回転筒から離れすぎていると、集電板へ電子がうまく飛び移れないため、静電気がたまりにくくくなります。集電板の位置をなるべく回転筒に近づけてみましょう。
〔蓄電板のアルミテープ〕 ハンドルを回すとパチッと音がするのに、導線間に火花が発生しない場合があります。これは、本体の中で放電が起きています。おこりやすい場所は、絶縁板にはってある表裏のアルミテープ間で、導線間よりも近い部分があると、その間で空中放電してしまいます。アルミテープの外周を少しカットして、間が離れるように調節しましょう。
〔接点〕 導線が接点スプリングにはさまれて接しているか確認し、接していない場合はしっかりはさみ直しましょう。
〔導線の間隔〕 導線の間隔を離しすぎると空中放電しにくくなります。間隔は3mmくらいに調節しましょう。内部のアルミテープや導線の間隔をうまく調節すると5mmくらいの距離で放電させることもできます。
〔湿度〕 湿度が高いと静電気が発生しにくくなります。エアコンのドライ機能などを使って、実験をする場所の湿度を低くしてみましょう。
〔綿〕
綿は消耗品なので、回転筒を回転させているうちにはがれたり、うすくなったりします。はがれた場合は、両面テープではり直し、うすくなった場合は、化粧用などの100%コットンを適当な大きさに切ったもので代用しましょう。また、綿に油がついている場合も新しいものに取り替えましょう。
〔回転筒の曲面〕 回転筒の曲面に油がついてしまった場合は、取り出して中性洗剤で洗って油を落とし、十分に乾かしてから側面に油をさしてセットし直しましょう。
●ハンドルがかたくて回りません。
回転筒と側板がふれ合うところに潤滑油をさしましょう。油をさす場合は、回転筒の曲面や綿に油がつかないように注意し、回転筒と側板の間に綿が入り込んでいないか確認してください。回転筒と側板の間に綿が入り込むと、ハンドルの動きが悪くなります。その場合は、回転筒を取り出し、回転筒や、側面についた綿をティッシュなどでふきとり、油をさしてセットし直しましょう。
●ハンドルを回すとガリガリ音がします。
集電板の先が回転筒に当たっているとガリガリ音がします。もし当たっているようなら、1mmくらい離れるように集電板の位置を調整してください。
[フランクリンモーター]
●回転子が回転しません。
アルミテープをなるべく回転子に近づけ、アルミテープの先端と回転子の間隔を1mm以下にしてみましょう。また、指で回転子を回したとき、スムーズに回らない場合は、回転子枠やアルミテープが回転子に当たっていないか確認しましょう。それでもうまく回らない場合は、接点を確認します。導線と回転子枠のアルミテープが、接点スプリングにはさまれて接しているかどうか、もし接していない場合ははさみ直しましょう。
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