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大人の科学メールマガジン No.9             平成14年12月25日発行
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 こんにちは。学研の湯本です。ごぶさたしております。おかげさまで「大江戸から
くり人形」は大好評をいただいております。ありがとうございました。今日は、その
次の新商品のニュースをお届けできることになりました。


- Contents -
  01 - 大人の科学Vol.9「ベルリナー式円盤蓄音機」の発売が決定しました!
  02 - 「大江戸からくり人形」大ヒット御礼
  03 - 「学研電子ブロック」拡張パーツについて


【01】……………………………………………………………………………………………
  大人の科学Vol.9「ベルリナー式円盤蓄音機」の発売が決定しました!
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 からくり人形に次ぐ、次の新商品の発売が決定しました。「ベルリナー式円盤蓄音
機」といいます。「大人の科学」シリーズスタートのきっかけとなった、「エジソン
式コップ蓄音機」に次ぐ、蓄音機の第二弾です。今回の蓄音機は、エジソン式と違っ
て、円盤を録音媒体に使います。ほぼ最終に近いプロトタイプができておりますので
どうぞご覧ください。
http://shop.gakken.co.jp/otonanokagaku/9/9p_type.jpg

               大人の科学Vol.9
        ┏━┳━┳━┳━┳━┳━┳━┳━┳━┳━┳━┓
        ┃ベ┃ル┃リ┃ナ┃ー┃式┃円┃盤┃蓄┃音┃機┃
        ┗━┻━┻━┻━┻━┻━┻━┻━┻━┻━┻━┛
             平成15年4月18日(金)発売予定
          ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
               予価:3900円(税別)
          ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
 
 ベルリナーという人は、エジソンほど知名度はありませんが、エジソンやベルと同
じ19世紀の発明家です。もともとベルの会社で働いていましたが、その後頭角を現し
蓄音機の分野では最後までエジソンと競った人物です。

 1800年代の終わりから1900年代初頭にかけて、アメリカではエジソンの円筒型とベ
ルリナーの円盤型の蓄音機が熾烈な開発競争を繰り広げていました。結局1929年にエ
ジソン自らがレコード業界からの撤退を表明し、蓄音機の標準はベルリナーの円盤型
となったのです。以後、円盤型の蓄音機はアナログレコードとして進化をとげ、CD全
盛となった現在でも生き続けている息の長いメディアとなりました。ベルリナーは、
私たちの非常に身近な製品を発明した偉大な発明家なのです。

 さて、今回の私たちの商品ですが、CD-ROMの板にアナログ録音ができるというのが
特徴です。もちろん、電気的に記録するのではなく、針で音の振動をCD-ROMの表面に
溝として記録して、録音再生するというものです。いろいろ実験したのですが、
CD-ROMを使うのが一番きれいな音で録音再生ができました。やはり表面がつるつるで
傷が少ないので、クリアな音が録音できるようです。雑誌の付録や、プロモーション
でもらったCD-ROMなど、不要になったCD-ROM盤を実験に使うことができます。もちろ
ん音楽CDとかDVD、CD-R等にも録音できます。ただ、その後本来の利用ができなくな
るかもしれませんので、これは自己責任でお願いできればと思っています。

 その他、カップラーメンのふたや、クリアファイルなど、プラスチック系の素材に
は録音再生が可能なものが多くあります。こちらで実験したところ、雑誌の表紙など
も、コーティングされたいい紙なら、雑音が多くなりますが何とか録音再生ができま
した。「エジソン式コップ蓄音機」は、コップにしか録音できませんでしたが、今度
は自分でいろいろな録音素材を探して実験することができます。何に録音できるかを
探してみると面白いと思います。

 この商品は、「エジソン式コップ蓄音機」が完成してすぐに開発にとりかかったの
で、2000年の秋くらいから開発していたものです。ところが発売まで2年半近くもか
かってしまいました。エジソンのときにだいぶ蓄音機のノウハウは得たので、「次の
円盤型は簡単だろう」と甘く見たのですが、実際は全く違いました。開発時の話は、
次号からご披露する予定ですので、ご期待ください。

【参考】
  大人の科学Vol.1 エジソン式コップ蓄音機
  2000年7月 テスト販売
  2001年6月 細部をリファインし再発売
http://shop.gakken.co.jp/otonanokagaku/kuwa1.html


【02】……………………………………………………………………………………………
  「大江戸からくり人形」大ヒット御礼
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 11月18日に発売しました「大江戸からくり人形」ですが、テレビや新聞などでも取
り上げられ、大好評をいただいております。本当にありがとうございました。この商
品は、今までの大人の科学シリーズとちょっと違い、年配の方や女性からのお問い合
わせが割と多いのが特徴です。この商品で初めて大人の科学シリーズに触れる方も多
いようで、非常にうれしく思っています。また、先日ある人から、「新宿の某おでん
屋さんに置いてあった」という情報をいただきました。それ以外にも「居酒屋で見
た」という情報が複数寄せられています。営業部にも「スナック」と思われるお店か
ら注文が入ったりしており、「なるほど、そういう使い方もあるか」と驚いておりま
す。

 前回「学研電子ブロック」のときは品切れで大変ご迷惑をおかけしたので、今回は
かなり余裕をもって発注したつもりでした。ところが、あまりの反響のため、そろそ
ろ在庫が怪しくなりつつあります。このままのペースで売れ続けると、来年1月中に
は学研側の在庫が底をつく可能性があります。急ぎ増産の発注をしておりますが、中
国生産のためまたしても「旧正月休み」にひっかかってしまい、次の入荷が3月下旬
の予定となっています。そのため、2月〜3月にかけて店頭で品薄になる可能性があり
ますが、今回はかなりの数量を増産いたしましたので、その後すぐに商品供給できる
予定です。どうかご了承いただければと思います。


【03】……………………………………………………………………………………………
  「学研電子ブロック」拡張パーツについて
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 前回のメールマガジンで検討中とお知らせした、「シンセサイザーパーツ」につい
てですが、実はかなり開発が難航しております。この間、最初のIC試作品があがって
きたのですが、全く我々の要求性能を満たしていなかったため、作り直しとなりまし
た。その後も2回試作品をチェックしましたが、いずれも問題外という状態で、現在4
回目の試作品が上がってくるのを待っているところです。この問題がクリアできない
と全く先に進めませんので、どうもこの開発は長期戦になりそうです。

 一方、もうひとつの新企画の拡張ブロックの方はだいぶ先が見えてきました。これ
は、拡張ブロックといっても、EX-150の外側に電池ボックスを備えた子機を接続して
実験するタイプの商品です。光ファイバーを使った光通信の実験やRGBの実験(あの
青色発光ダイオードを使います)、携帯電話の電波を発光で確認したり、光で音階を
作り出す実験など、「光」をテーマとしたいろいろな実験ができる予定です。何とか
来年の夏ごろの発売を目指して現在スタッフががんばっております。続報をどうぞご
期待ください。

 いよいよ今年もあとわずかを残すのみとなりました。これで今年のメールマガジン
は最後です。我々にとって今年は本当に良い年でした。これもひとえに皆様の応援が
あったからこそと思っています。来年も皆様のご期待にこたえられるようスタッフ一
同努力していく所存です。これからもぜひ応援していただければ幸いです。それでは
良いお年をお迎えください。

 

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(株)学習研究社
科学学習編集部企画開発室 湯本博文
e-mail:otonanokagaku@gakken.co.jp