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大人の科学メールマガジン No.51 平成17年1月21日発行
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こんにちは。学研の湯本です。本年最初のメールマガジンになりましたが、いまさ
ら「あけましておめでとうございます」というのが恥ずかしい時期になってしまいま
した。年初からいろいろな仕事に忙殺され、だいぶ遅いメルマガになってしまいまし
たことをお詫び申しあげます。今回からマイキットのインサイドストーリーをスター
トします。発売はまだちょっと先ですが、今回はメルマガ読者だけの特別な企画も用
意しておりますので、どうぞご期待ください。
- Contents -
01 -マイキット インサイドストーリー(1)
02 -マイキット発売は6月の予定
03 -大人の科学マガジン 03号増刷と07号発売のお知らせ
【01】……………………………………………………………………………………………
マイキット インサイドストーリー(1)
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さて、本当にお待たせしてしまいまして申し訳ございませんでした。思えば、学研
電子ブロックが大ヒットして、てんてこ舞いしたのが2002年(平成14年)の2月のこ
とでした。学研電子ブロック復刻版が熱狂的に迎えられ、「次はマイキットを」とい
うメールを山のようにいただき、我々もすっかりその気になって、その年の8月には、
このメールマガジンで皆さんにマイキット復刻のためのアンケートをさせていただき
ました。
このとき、一番人気だったのが「マイキット200」の復刻を望む声でした。その後
こちらでもいろいろな検討を行ったのですが、かなり早い段階で、「マイキット200」
の復刻は断念せざるを得ない状況でした。理由はいくつか有るのですが、最大の理由
は、「マイキット200」の大きさでした。これはプラスチックの筐体をもったマイ
キットなのですが、これをそのまま再現するとなると、どうしても本体の金型や材料
費がかさみ、小売価格が3万円を超えそうなものになってしまうという試算が出たの
でした。そのため、次にアンケートで2番人気だった「マイキット150」を軸に復刻
するという方向で行くことにいたしました。この件は、翌2003年(平成15年)1月の
メールマガジンでご案内いたしました。
ところが、これが、その後の大変な作業の入り口だったのです。「マイキット150」
を復刻するにしても、現在入手可能な部品で製作しなければいけません。ここで、ス
タッフは、「マイキット150」の回路を現在入手可能な部品で組んで、回路をチェック
するという地道な作業にとりかかりました。
2003年(平成15年)の夏には、部品も揃い、回路のチェックを開始したのですが、
これが大変な作業でした。回路は元の「マイキット150」のものですが、今ある部品で
組んでも動作しない場合、部品を変えたら動作するかどうかを一つ一つ確認してフィ
ードバックするという作業です。電子ブロックに比べ、マイキットの確認作業には何
倍もの時間が必要でした。結局この作業に4ヶ月もかかってしまいました。さらにそ
の結果は、散々なものでした。どうしても動作しない回路がたくさんあったのです。
この段階で、開発陣は「いつ発売できるのか・・」という状況に陥ってしまいました。
試行錯誤して何とかならないかと頑張ったのですが、結局、現在入手可能なパーツ
では、これをつぶすことはほぼ不可能という結論に達したのでした。
そこで結局、メカモの時と同じように、『純粋な「復刻」ではなく「復活」』とい
う線に開発の方向を変えることにしました。つまり、「マイキット」という商品のテ
イストを残しつつ、現代にマイキットを「復活」させるという方向性です。これが、
2003年暮れ頃のことでした。
さて、方向性を変えても、単調な回路と部品のチェック作業は続きます。また、復
刻ではなく新しいマイキットということになったとき、「マイキットのテイストを残
す」とはどういうことかについて議論になりました。結果、「似たような回路の実験
はできるようにしたい」ということと、「筐体のデザインは似たものにする」ことに
こだわることにしました。
筐体の方はデザインのことですからそれほど問題はないのですが、マイキットの回
路のテイストを残すためには、過去にどういう回路がマイキットで実現されていたか
を知ることが必要です。そこで、開発陣は、過去のすべてのマイキットのマニュアル
から、回路をすべて拾う作業を行いました。すると、やはり学研の社内にマイキット
の全てのマニュアルがそろっておらず、例によって(学研電子ブロック復刻のときも
そうでしたが)一部をネットオークションでゲットするという情けない場面もありま
した。
また、その過程で明らかになりましたが、当時のマイキットは、型番ごとにマニュ
アルの作り方が全く統一されていませんでした。全く形式の違うマニュアルを読み解
きながら回路を再現し、パーツを集めて実験をするというのも、けっこう手間をとる
作業だったのでした。(以下次号)
【02】……………………………………………………………………………………………
マイキット発売は6月の予定
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マイキットの発売は、このまま開発が順調に進めば、本年6月を予定しております。
通常の予約はいつもの通り1ヶ月前くらいからスタートの予定ですが、今回は、3月
の末頃に、当メルマガ会員限定で、今までとはちょっと違う「先行の先行」予約を行
う予定です。どういう企画にするかは現在検討中ですので、どうぞご期待ください。
近々当メールマガジンで詳細を発表することができるとおもいます。
【03】……………………………………………………………………………………………
大人の科学マガジン 03号増刷と07号発売のお知らせ
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すでに06号まで好評発売中の大人の科学マガジンですが、07号の発売日が決定いた
しましたのでお知らせします。
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|大人の科学マガジン 07号 2005年3月25日発売予定
└────────────────────────────────────
⇒付録は「単気筒 首ふりピストン式 蒸気エンジン自動車」
付録は大人の科学マガジンオリジナル設計の蒸気エンジン自動車(前輪駆動の三輪
自動車)で、アルコールが燃料です。また、エンジン部分を車体から外せるので、自
作の船や機関の動力にも転用できるというスグレモノです。どうぞご期待ください。
なお、大好評をいただいた、03号(付録はピンホールカメラ)ですが、再度の増刷
が決定しましたので、お知らせいたします。増刷分は07号と同時に書店に配本される
予定です。
実は、03号は初刷分を完売し、すでに1回増刷されているのですが、最近ネットオ
ークションでかなりの高値で取引されていたり、また学研のオンラインショップでも
在庫が確保できるたびにかなりのスピードで売れていくという状況が続いており、こ
ちらも増刷に踏み切りました。この商品はいわゆる「ムック」という商品形態なので、
2回も増刷をするというのはかなり異例のことなのですが、まだこの商品を探してい
ただいている方がかなりいらっしゃるようなので、お応えすることにいたしました。
ただ、残念ながら03号付録のピンホールカメラは、現像に使用している薬品の関係
があり、今回で最後の増刷となる可能性があります。まだ入手されていない方はお急
ぎください。
03号は、現在学研オンラインショップではまだわずかに在庫がございます。ただ、
増刷分が出来るまでは確保数が限られており、一時的に在庫切れになる場合もありま
すので、ご承知おきください。どうぞよろしくお願いいたします。
学研オンラインショップ(大人の科学販売ページ)
http://shop.gakken.co.jp/shop/order/k_ok/start.asp
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(株)学習研究社
科学ソフト開発部教材企画開発室 湯本博文
e-mail:otonanokagaku@gakken.co.jp
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