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大人の科学メールマガジン No.53 平成17年2月23日発行
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こんにちは。学研の湯本です。2月上旬にドイツのニュルンベルグで開催された国
際トイショーに行ってきました。今回は学研がブースを出して、大人の科学シリーズ
を中心に展示を行いました。中でも、スターリングエンジンは非常に高い評価を得る
ことができました。改めて、ヨーロッパにおけるスターリングエンジンの感心の高さ
を実感しました。今年は大人の科学シリーズの世界でビューの年になると思います。
- Contents -
01 -マイキット インサイドストーリー(3)
02 -新商品「科学のタマゴ」について
03 -シンポジウム「日本の技術史をみる眼」について
04 -土浦工業高校 第2回外燃カーコンテストについて
【01】……………………………………………………………………………………………
マイキット インサイドストーリー(3)
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さて今回から、これまでの試作品の変遷をご覧いただきます。まず、最初に形に
なったのは、このバージョンです。以前のメールマガジンで書いた、2003年の夏に回
路のチェックに4ヶ月もかかったというのが、この試作品でした。
http://shop.gakken.co.jp/otonanokagaku/mailnews/img/53-ma1.jpg
本体はボール紙で、そこに約50のパーツが埋め込んであります。昔の資料を引っ張
り出して調べてみましたところ、このバージョンでチェックした回路の総数は238回
路でした。すべて、過去のマイキットのマニュアルから抜き出した回路を、今集めた
部品でチェックしたのですが、結果50ほどの実験がNGとなってしまいました。昔のゲ
ルマニウムトランジスタで作られた回路を、今のシリコントランジスタの部品で組ん
でも作動しないものが多かったのです。さらに、アンプとチューナーというユニット
化した2つの回路をつけてあったのですが、この回路の調子がかなり悪くて、悩まさ
れました。
次に作った試作品が、この写真のものです。これは、2004年に入ってから製作した
ものです。
http://shop.gakken.co.jp/otonanokagaku/mailnews/img/53-ma2.jpg
このバージョンから、少しデザインが入りました。「昔のマイキット100シリーズ
のデザインで行く」という方針がほぼ決定しましたので、本体を2分割としました。
台の部分は、プラスチックですが、普通のプラ板を切って張り合わせたものです。
最初の試作機で調子が悪かったアンプとチューナーの回路を作り直し、部品もだい
ぶ入れ替えました。1号機からデザイン以外で大きく変わったのは、以下の点です。
1)高輝度LEDを追加
以前のマイキットシリーズにはついていませんでしたが、今回のシリーズには新し
い部品もそれなりに入れようということで、高輝度LEDを追加しました。
2)トランジスタを交換可能に
昔のマイキットはトランジスタが半田付けされていたので、もしトランジスタを破
損してしまうと、ユーザーレベルでの交換はなかなか難しかったのです。今回は、メ
ンテナンス性も考えて、トランジスタは差し込み式として、もし壊れてもユーザーレ
ベルで簡単に取替えが出来るような設計を取り入れました。
3)テスター(電圧計)を追加
これも昔はなかったものです。回路の配線を間違えたとき、マニュアルの回路図だ
けだと非常に間違いに気づきにくいものです。そこで、テスターにより、ある場所の
電圧を計って、間違いを簡単に発見できるようにしました。もちろん、マニュアルに
は測定ポイントとそこの電圧を記載する予定です。
このような試作品で、動かない回路を動くように変えていくという作業をひたすら
続けていくのでした。次の試作機では、ようやく外箱がついてかなりそれらしくなっ
て行きます。どうぞご期待ください。(以下次号)
【02】……………………………………………………………………………………………
新商品「科学のタマゴ」について
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学研から、2005年4月25日に「科学のタマゴ」という新商品が創刊されます。これ
は、大人の科学マガジンのジュニア版ともいえる商品で、小学校高学年〜中学生の子
供を対象としたものです。今回、このシリーズの教材の開発も私の方で手がけてきま
した。
4月25日発売の創刊1号の付録は、「エアエンジン」です。これは、圧縮空気の力
で作動するエンジンですが、ちゃんと空気圧でピストンを動かして作動します。基本
的な構造はレシプロエンジンとよく似てます。そのため、なかなか独特のサウンドを
響かせて作動します。子供向けとして開発したものなのですが、大人でも十分楽しめ
るクオリティを持ったものに仕上げることができました。この手の「エンジンモノ」
の好きな方には、けっこうたまらないものだと思います。お子様と一緒に体験するの
に最適な商品と思いますので、どうぞご覧ください。発売は、もう少し先になります
が、現在、定期購読の予約を承っております。定期購読を申し込んでいただくと、す
てきなプレゼントもついておりますので、どうぞこの機会をご利用ください。
「科学のタマゴ」ホームページ
http://www.gakken.co.jp/kagakunotamago/index.html
⇒定期購読予約もこちらからどうぞ
【03】……………………………………………………………………………………………
シンポジウム「日本の技術史をみる眼」について
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大人の科学シリーズのからくり人形の製作時に大変お世話になりました、名古屋大
学の末松良一教授が、下記のシンポジウムで2月26日(土)にご講演をされることに
なりました。テーマは「ロボットの進化 今日の段階とこれから」です。また「“か
らくり”からロボットへ」と題したパネルディスカッションも行われます。会場は名
古屋市内ですので、近県の方のみとなると思いますが、ご興味のある方はどうぞご参
加ください。今回の大人の科学シリーズのからくり人形製作の裏話なども飛び出す可
能性があると思います。からくり人形やロボットにご興味のある方には楽しいイベン
トになると思います。詳細は下記のホームページをご覧ください。
シンポジウム「日本の技術史をみる眼」 第23回
http://www15.plala.or.jp/hidekih/sympo23.htm
【04】……………………………………………………………………………………………
土浦工業高校 第2回外燃カーコンテストについて
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こちらも2月26日(土)のイベントのお知らせです。スターリングエンジン開発で
お世話になりました、土浦工業高校の小林先生が指導されているイベントです。
手作り外燃機関のイベントですので、当日はたくさんのスターリングエンジン搭載
車などが集まると思います。
実は、当日私はこちらのイベントに参加いたしまして、大人の科学のスターリング
エンジンカーのデモ走行や、大人の科学マガジンの次の号の付録に予定しておりま
す、蒸気エンジンのデモも行う予定です。
こちらは土浦でのイベントですが、一般の方の見学も受け付けておりますので、お
近くでご興味のある方はお出かけいただければと思います。
第2回外燃カーコンテスト
http://members.jcom.home.ne.jp/rikaken/
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(株)学習研究社
科学ソフト開発部教材企画開発室 湯本博文
e-mail:otonanokagaku@gakken.co.jp
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