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学研電子ブロック情報メール Vol.11            平成14年5月17日発行
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 学研電子ブロックファンの皆様、こんにちは。学研の湯本です。「学研電子ブロッ
ク EX-150 復刻版」をお求めいただきました皆様、お楽しみいただいておりますで
しょうか。


◆一部の皆様には大変申し訳ございませんでした--------------------------------

 4月27日に一斉発売となったのですが、ご予約いただいたお客様の一部の方に配送
の遅れが生じてしまい、発売日以降にお届けとなってしまった方がいらっしゃいまし
た。ちょうど連休の谷間にお問い合わせが集中したため、こちらの対応も至らぬ点が
多々あり、一部の皆様とはいえ、大変ご迷惑をおかけしてしまい、本当に申し訳ござ
いませんでした。いくつかの原因が複合して、結果としてかなりの遅れが生じてし
まっておりました。これを教訓に、今後システムや配送等の改良に努めてまいります
ので、どうかご了承いただきますようお願い申しあげます。


◆相変わらず品薄状態となっております----------------------------------------

 発売直後には店頭に並んでおりましたが、その直後からほとんどの店舗で売り切れ
状態になっております。現在がんばって増産しておりますが、ご注文が常に生産数の
上を行く状態が続いております。というのも、この商品は全品検品が必要なため、月
間の製造台数に限りがあります。夏までには何とかもう少し市場で手に入るような状
態になるよう全力をあげておりますが、品薄の状態は秋口以降まで続く可能性があり
ます。まだご入手されてない皆様にはご迷惑をおかけしておりますが、ご理解いただ
ければ幸いです。


◆学研電子ブロックのFAQ-----------------------------------------------------

 学研電子ブロックをご利用いただき、数々のお問い合わせをいただいております。
ここでは、FAQ(よくある質問)をご案内いたします。

 ●もしかして初期不良ではないか?

 実験がうまくいかないということでお問い合わせをいただくことが多いのですが、
まず、下記をご確認ください。

・まず実験No45を試して、ラジオがまったくならなければ、初期不良と思われます。
 すぐに全品交換の手続きをとりますのでご連絡ください。

・実験No45ができたのに、実験を進めていくうちにうまくいかなくなってきた場合は
 トランジスタか、ダイオードの破損の可能性が高いと思われます。

・破損が疑われる場合は、実験No138「ダイオード検査機」、実験No139の「トランジ
 スタ検査機」の回路を組んで、破損かどうかを確認してください。


 ●実験中に部品を壊してしまったかもしれない・・

 基本的にトランジスタやダイオードは過電流が流れると、壊れる可能性が高くなり
ます。従って、実験中に過電流が流れないようにご注意ください。具体的には下記の
点に留意していただきたいと思います。

・本来、抵抗が入る回路から抵抗をぬいたり、リードブロックで抵抗を通さないで直
 接つなげたりすると、過電流が流れますので、このような回路を組まないでくださ
 い。

・一番起こりやすいパターンは、スイッチを切らないでブロックを組みこみ、途中で
 過電流が流れ、壊してしまうことです。ブロックを組み込むときは、スイッチが切
 れていることを確認してからにしてください。

・オリジナル回路を作る場合は、過電流が流れないことを十分確認してから、スイッ
 チを入れてください。(自信のない方は避けた方が無難だと思います。)

・特に、実験No5で、1Mオームのブロックを抜いたあと、リードブロックなどで直に
 配線して電気を流すと、トランジスタSTR-Eは確実に壊れます。(白い煙が出て、
 異臭がするのですぐわかります。火などは出ません。)十分注意してください。


 ●どうも接触不良のようだが?

 一部ブロックのサイドの金具部分に白い粉のようなものがついている場合がありま
す。接触不良が疑われる場合は、この粉を布やティッシュペーパーでふいて落として
ください。(これはハンダづけの際に使う松ヤニが飛んで、付着したものです。導電
性能を低下させます。)

その他お問い合わせは、otonanokagaku@gakken.co.jpまでメールでお願いいたします。


◆Vol.8「からくり人形」最新ニュース-----------------------------------------

 前回のメールで告知いたしました「大人の科学シリーズ」第8弾となる「からくり
人形」ですが、早くも皆様からいろいろな反響をいただいております。現在鋭意製作
中ですが、今回初めてCG画像をお見せいたします。
 これは、設計のために作られた図面からおこしたCG画像です。どのようなものか雰
囲気だけでも感じていただければと思います。


・全体図
http://shop.gakken.co.jp/otonanokagaku/mailnews/karakuri1.jpg
 からくり人形といえば、最も有名なのは「お茶運び人形」です。今回のからくり人
形もこの人形を再現したものです。左側に飛び出しているのがねじ回しの部分です。
実際に走行するときは取り外します。

・足の部分
http://shop.gakken.co.jp/otonanokagaku/mailnews/karakuri2.jpg
 足の部分のアップです。方向を制御する車輪が奥のギア部分と連動しているのが見
ていただけます。「お茶運び人形」は、茶碗を運び、おじきをしたところでこれを取
るとストップし、再度茶碗を置くと、180度向きを変えてまた動くというアクション
をします。向きを変えるための重要な機構です。

・底面
http://shop.gakken.co.jp/otonanokagaku/mailnews/karakuri3.jpg
 底面を下から見た図です。さすがに江戸時代には二足歩行ロボットはありませんで
したので、もちろん走行は車輪となります。

 もちろん製品版として発売するときには、ちゃんとした顔もつきますし、着物も着
る予定ですのでご安心ください。

 今回この企画を担当して、「からくり人形」こそ、日本のロボット技術の原点とい
えるのではないかという思いを強くしております。江戸時代の設計図をひもといて設
計を行ったりしたのですが、「江戸時代にこれほど精巧なロボットを作った日本とい
う国の技術は本当にすばらしい」というのが正直な感想です。私は昭和28年の生まれ
で、日本の高度成長期を肌で体験した人間です。最近暗いニュースも多いのですが、
こういう企画で、ぜひ皆様にも日本の技術の原点を再確認していただき、わずかでも
元気の足しにしていただくことができれば、製作者としてこれ以上の幸せはありませ
ん。


◆次回からは「大人の科学メールマガジン」として継続の予定です----------------

 ということで、次回からは、「電子ブロック情報メール」を改め、「大人の科学メ
ールマガジン」として装いを新たに再出発したいと思います。もちろん、大人の科学
シリーズのひとつである「学研電子ブロック」関連のニュース等も随時お届けする予
定です。どうぞよろしくお願いいたします。


(株)学習研究社
科学学習編集部教材開発室 湯本博文
e-mail:otonanokagaku@gakken.co.jp
 

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