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大人の科学実験村 第3回 雪のパラボラアンテナで海外の衛星放送を受信せよ!

ラストスパート! 村長自らツルハシで氷と格闘!

 ザザザと音が鳴り、おおお、砂嵐の舞う画面の向こうに馬に乗った兵士の絵がうっすらと見えた。斎藤氏がアンテナの角度を再び微調整し始めた。そうしたら、砂嵐が消えたと同時に、嬉しくなるほど鮮明な絵が出た。サーベルで刺された兵士が階段を転げ落ちる。帝政ロシア時代の戦争をモチーフにした大活劇大河ドラマのようである。

 テレビの前に全員が集まった。日差しが眩しく画面が光り、見る角度により少し見にくい場所の村民がいる。では、ということでダンボールの覆いを被せると、見えた。全員がくっきりと鮮明な画面を見ることができた。
「でさ、これってほんとにロシアのテレビ放送なの?」
誰かがつぶやいた。そりゃあ、そうでしょうよと返した村民も、実は自信がなさそうな口調である。誰もロシア語を理解できないのだった。であるからして、これがロシア語なのかどうかもわからない。

 「あ、今、ペルソナって言ったぞ。ペルソナは多分、ロシア語で『人』って意味だと思う」と誰かが言ったとき、画面がコマーシャル風の絵に変わったのだ。そして、大きく確かに誰もが一度は目にしたことがある、ロシア文字(キリル文字)が映った。なんて書いてあるのか意味はわからないがロシア文字である。

映った、映った!
テレビモニターにロシアの文字を確認!
16. マルチテレビにロシアの音楽とともに、映像が映る。17. スキー場に遊びに来ていた家族も、めずらしそうにロシアの番組を視聴。18. 言葉はわからないが、ロシアの時代劇やスタンダップコメディーを堪能。

「よっし、我々はゴリゾン衛星の電波をしっかりととらえた。手作りの雪のパラボナアンテナでそいつを射止めたんだ。完璧に成功!」

 湯本村長、本日2回目の完璧宣言だ。午後の雪山にバンザイの声が上がった。村民全員がチョモランマ登頂に成功したような気分に満たされた。

大成功
衛星放送と受信のしかたについて 器材説明 衛星放送を受信するのに必要な器材は、アンテナ、チューナー、そしてモニターだ。

地球の赤道のまわりには、世界の人工衛星が点在している。今回ねらうロシアの衛星ゴリゾンもその中の1つ。人工衛星は地上から3万6000kmのところから電波を送っている。衛星放送を見るためには、専用のチューナーを使う必要がある。

日本で受信できる世界の衛星放送

日本では、衛星放送というと、スクランブル(暗号)がかかっていて、契約しなければ受信できないものと思われがちだが、海外では意外にもスクランブルがかかっていないものも多い。今回、ロシアの衛星放送の受信を試みたように、パラボラアンテナを立てれば、誰でも外国の衛星放送を観ることができる。もちろん違法ではない。最近、特に関西では韓国の衛星放送を受信する人が増えているという。

大型(せめて1m以上)のアンテナを用意する必要があるが、受信してみたくなった方は、今回スーパーアドバイザーとして参加してくださった斎藤政与志さんのホームページ「まささんの部屋」を訪れてみては?

トルクメニスタンTMT

中国甘粛電視台

北朝鮮 KCTV

エジプト ESC

サウジアラビア Saudi

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ベトナム VTV

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