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▲ふろくを使って、どうやって遊ぶか、それを考えているだけでも楽しくなってしまう。根っからの映像好きをうかがわせる。 |
「このふろく、絶対に、フィルムを作りたくなりますよ。って思ったものの、このフィルムをどうやって作っていけばいいんだろうかって…。」
――ウームと悩める本広監督に、今回、専用のソフトを使うことで、自分でフィルムを簡単に制作できることを説明した。
「あ、あるんすかー!? すげー! おー、フィルムも書いたり、作れたりするんですね。そうか、紙だからフィルムが透けてなくていい分、作り方も色々あるってことなんですね。その作業はきっとすごく面白いでしょうね。子どもたちと何かやってみたいですね。こういうのを見た子どもっていうのは、必ず影響されるじゃないですか。ウチの子どもや、近所の子どもに見せると、間違いなく、見せろ、見せろと言って、ワーって集まって騒ぎだす。そこで、みんなで作品を作るか! ってことになると面白いなって思いました。」
――自分でフィルムを作れることを知った途端にそんな想像を脹らます本広監督。監督だったら、このふろくを使ってどんな作品を作りたいか聞いてみることに。
「そうですね…(しばらくして)子どもたちを使って、アクションものを撮るかな。編集作業を見せてあげて、みんなで上映会をやる、というものをやってみたいかなと。ウチの子どもは、まだ小学校に上がってないんですけど、絶対に将来は
映画監督になるって思っているんです。まだ、フィルムを使って編集するっていうのは難しいかなって思っていただんですけど、このふろくなら、すごい英才教育になりますね。」
――子どもの話が出てきたところで、本広監督に自分がどんな子供だったのかを聞いてみた。
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▲本広監督が、子どもの頃に教科書に描いたというパラパラマンガを実際に再現してくれた。シンプルな絵柄で大きな動きを表現した。 |
「子どものときは、学研の『科学と学習』は、もうバリバリ読んでましたよ。学校のクラブも発明工夫クラブというところにいました。モノを作るのが好きで、トランジスタラジオも作りましたね。初めて音が聞こえたときは、すごい感動しました。電子ブロックも欲しくて欲しくてね。」
――子どものころから学研の『科学と学習』を読んで、影響を受けていたという本広少年。学校の教科書には必ず、パラパラマンガを描いていたそうだ。
「パラパラマンガが好きで、よく描いてましたね。絵は上手に描けないんで、点や線の集合体だけで描くんです。中学校か、高校だったか…友達から最高傑作って言われたのが『プライベートライアン』でおなじみの「ノルマンディー上陸作戦」です。海と陸があって、兵隊は棒みたいなものです。人の乗った船と、陸からも人がいっぱい出てくる度に、それを見ている人が笑うわけですよ。火が吹くと「火があがったー」って大喜びしながら見てくれる。教科書の下の枠を全部使った超大作でした。相当暇じゃないと描けませんね。」
――監督には、実際にどんな絵だったのか再現して描いてもらった。それを元に編集部で、超短編ながらアニメーションを作ってみることになった(動画で確認できます)。
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