[ミニ茶運び人形のQ&A]
●着物を着せる前
Q : お盆に茶碗を置いても動かない。
A : テンプ歯車が動くか確認する。テンプ歯車の動きが固いときは、手でテンプ歯車を何度も回転させてスムーズに動くようにする。
A :テンプを確認する。肩をつけるときにテンプがはさまることがあるので、P17「本体を組み立てる 5」の図を確認して、肩をつけ直す。
Q : ゼンマイを巻いても空回りして戻る。
A : 底板から本体が浮いていないか確認する。本体を底板にネジでつけるときに、しっかり押さえないと底板から本体が浮いてしまい、ギアがかみ合わず空回りすることがある。底板のネジを抜いて、もう一度しっかりしめ直す。
A : 肩が外れていないか確認する。肩がしっかりはまっていないと左側板と右側板がずれてしまうので、肩をしっかりさし直す。
Q : 首が下がったままになる。
A : バネが外れていないか確認する。頭と肩の部品を外して、首についているバネが外れていないか確認する。
Q : 旋回角度をうまく調整できない。
A : 前輪の動きを確認する。前輪の戻りが悪いときは、前輪舵をとめているネジを少しゆるめてみる。
Q : すぐに旋回を始めてしまう。
A : ゼンマイをかたくなるまで回しているか確認する。ゼンマイを固くなるまで巻くと、プログラムが初期状態に戻る。この状態からスタートすると常に20cmほど直進して、旋回を行う。これはプログラムを制御している回転板が、ゼンマイを巻いたときに前輪舵の出っ張りで止められて、いつも同じ位置にセットされるからだ。茶碗をのせる前に、あらかじめ手で回転板を回転させておくと、人形が初めにお辞儀をして旋回を始めるまでの距離を短くすることができる。この機構は江戸時代の茶運び人形にも見られ、主人が客との距離に合わせて調整していた。
●着物を着せた後
Q : お盆に茶碗を置いても動かない。
A : 着物が邪魔していないか確認する。着物を着せると腕の動きがにぶくなることがあるので、着物を指で押して人形の体になじませ、腕の動きをスムーズにする。
Q : 人形がお辞儀をしない。
A : 着物のえりが邪魔していないか確認する。着物のえりを指で広げて首の動きをスムーズにする。 |