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Gakken PRESENTS 大人の科学:製品版

発明発見シリーズ

ベルリナー式円盤蓄音機

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実験ハイライト

クリアに音を拾うポイント

ブック通り間違いなく組み立てても、組み立てる人により音質の違いが出てきます。これは、組立ての際の0.5mm程度の僅かなズレでもピックアップ部分にぶれが生じ、録音状態に影響を与えるためです。紙コップ中央に穴を開ける作業や針角度の初期設定が、どれだけ正確に行われているかが音の違いとして表れるのです。
録音する際のスライドの設定で、最終的にそれらのズレは調整しますが、組立て段階でのズレが大きいと修復が難しくなる可能性が。組立て初期から丁寧に作業を進めていくことが、クリアに音を拾う一番のポイントと言えるでしょう。

録音のポイント

最終的な調整は、スライドの設定や針の角度・位置で行います。組立ての際のズレなどをスライドで調整、円盤の硬さなどの素材の質は針の角度で調整します。 円盤の中央の軸に対して平行に針が移動する状態が録音にベストな状態です。それを目指してスライドとピックアップアームの長さを調整します。また、スライドに対して、平行に移動する針の軌跡をベストの状態にするためには、ピックアップアームの長さの調整も重要です。


▲録音時の針先とディスク


▲録音終了後のディスク

【円盤の素材を変えて実験しよう】

CD-ROMなどの表面がつるつるしている素材がよりクリアに音を拾います。 カップめんのふた、ソフトファイルなどは裏表で素材の質感が違うことも。両面とも録音して音質を比べてみると、つるつるとした質感の面の方が良い音であることが確められるでしょう。雑誌の表紙も、紙の繊維が気になるようなものより、コーティングがしっかりされているものがクリアに音を拾います。
素材が薄いアルミ袋などは、厚紙やCD-ROMを台紙として使います。台紙の素材によって音の違いも生じるのでいろいろ試してみると良いでしょう。
その他、プリント写真やプリントの葉書を使うこともできます。蓄音機を持ってる人同士なら、録音した葉書を出し合うことで音のメッセージ交換が葉書一枚で可能です。

【いろんな音を録音しよう】

声で言葉や歌を吹き込む他、楽器の音の録音もできます。ポイントはコーンの大きさ。楽器の音の出る箇所の大きさにあわせてコーンの口を広げると、きれいに音を拾うことができます。ハーモニカやリコーダーといった小型の楽器は大きなコーンを必要としないので実験がし易いでしょう。ちなみにバイオリンなどの弦楽器は音の入りが良いようです。また、口笛もきれいに音が入ります。

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