これらの実験の場合、基本的には実験を行う場所の電波状況に大きく左右されます。しかし、以下のような方法で聞こえる場合があります。お試しください。
1)電源ケーブルや、電話線のケーブルに巻きつける
よく使われる方法です。付属のエナメル線を、電源ケーブルや電話線のケーブルに数十回巻きつけます。エナメル線の一方の端を付属の紙やすりでけずり、電子ブロックに付属のアンテナ線の先端に巻きつけてください。室外で長く伸びている電線や電話線がアンテナの役目をします。できるだけ密に、きちんと巻きつけた方が効果的ですが、強く巻きつけるとケーブルなどをいためることがあるので注意しましょう。
2)簡単な屋外アンテナを設置する
本格的な屋外アンテナは無理としても、一戸建てならば屋根の上、もしくは2階の窓からアンテナ線をたらすことで効果がある場合があります。アンテナ線は、縦に長い方が電波をよくひろうからです。
ビルやマンションなどに住んでいる方は、階段などからアンテナ線におもりをつけてたらす方法があります。長くなると、かなり効果が高くなりますが、まわりに迷惑がかからないように注意してください。
3)晴れた日の夜に実験する
電波の状態は刻々と変わります。比較的いいのは、基本的に晴れの日の夜。このときを選んでダイオード検波ラジオの実験をするようにしましょう。信号があるレベルを超えると、突然聞こえるようになるのがダイオード検波ラジオですから、一切の音が聞こえなくても、いろいろな方法で辛抱強くトライしてみることが必要です。
4)電界強度の強いところを探す
電界強度計(実験No145)で最も電界強度の強いところを探し、そこで試してみるというのもひとつの手です。電子ブロック内部の同調コイルは、バーアンテナといわれ、実はとても強力なアンテナのひとつです。
5)アースをとる
アースをつけるとより多くの電波を取り込むことができます。
マンションなどの場合、冷蔵庫や洗濯機、クーラーなどのコンセントの近くにアース端子があれば、使うことができます。ただし、実験が終わったらアースはもとにもどしましょう。
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