電ブロminiの構成要素を単純に分けるなら2つしかない。本体とブロックだ。ブロックに収まりきれない電子部品は本体に収めるしかない。しかし、ふろくの箱の大きさは決まっているので本体自体はあまり大きくはできない。基本機能を維持するという命題に基づいた検討の結果、アンプ、スピーカー、ボリューム、アンテナコイルといった最低限のものだけ残した。ラジオ、アンプ、うそ発見機といった人気回路を組めるようにするためだ。製品版に使われていたメーターとCdS、さらにバリコンは泣く泣くはずした。バリコンは、ラジオのチューニングに使われる部品だが、チューニングの方式をコイルにフェライトコアを出し入れするμ同調という方式にすることで、クリアできる。
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▲電ブロmini「試作機」(左)と電ブロmini「完成品」(右)の電子回路部分。 |
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