スターリングエンジンは、技術者でもあり牧師でもあったイギリスはスコットランドのロバート・スターリング(1790-1878年)によって発明されました。スターリングは、当時全盛だった蒸気エンジンが、ボイラーの爆発によりたびたび死傷者を出したことに心を痛め、1816年、この外部燃焼式エンジンを発明しました。その後このエンジンは、1850年頃には蒸気機関と並行してさまざまな動力として用いられました。しかし、その後のガソリンエンジンの発明とその急速な普及によって、歴史から消えていきました。
再び脚光を浴びたのは、1973年のオイルショックのとき。熱効率における理論値の高さ、熱源に制約を受けない外燃機関といった点に注目が集まりました。現在は、さらに研究が進み、太陽エネルギーを熱源とした宇宙での利用をはじめ、さまざまな分野で実用化をめざして研究が続けられています。 |