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▲「本はあまり読んでない」と言いながら、ページをめくると実はしっかり読んでいたことに気づく。
青山 原初的な何かに触れる。(ふろくで)基本中の基本みたいなところに入った時に、そこから世界が広がる。あと、ずぅーっと広がりがある。その一番入り口のところ。 そこを見るっていうのは、シャッターを押せば写るというものではなく、光があって、何かがあって、それをこの暗い箱の中に全部通して、それが写真になる。 ここから先に、あとがある。キャメラというものや映像というものが、ここから先に広がってくるわけで、その一番手前のところをやれたのが…何も知らずに、こういうことをせずに、シャッターを押して使うキャメラを使っていると、あんまりそっち(映画の世界)へ行かなかったでしょうね。
青山 あっ…モアだ! これは読んだ。『幻の巨鳥 モア』…こういうのは読みましたね。覚えてます。
青山 好きでしたね。楽しみでしたね、いつも。
青山 顕微鏡を覚えているなぁ。プレパラートをつくったなぁ。何を見たんだろ?
青山 あっ、この風向計もつくった、つくった! うちのベランダについていた…うむうむ…このへん、全部やってますわ。
青山 これがほしかったんですよね。メカモ! うちの親が買ってくれなかったんです。
青山 マイキットもほしかったんんだよな。ほしかったな、これ! うわぁ~!! こういうのんで…シンセ(シンセサイザー)とかに行くやつって、こういうの、学研の『科学』から買って行くやつって、結構いるんじゃないかな。チョー欲しかったもん、これ! 全然買ってくんなかったけど、親が…。
そう、自身も作曲・演奏をこなすミュージシャンである青山監督は悔しそうにぼやいた。
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