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青山真治監督に聞く【後編】
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“青山真治監督”誕生の1つのきっかけともなった運命のふろく『5年の科学』のカメラを久しぶりに手にとり、当時の『科学』を読み返すうち、脳裡に少年時代の鮮やかな記憶が蘇ったのか、青山監督は次第に童心へと戻っていった。 そんな監督の胸の奧の炎にさらに油を注ぐべく、記者は監督が体験したであろう当時のふろくの数々を目の前に並べ始めた。
青山 あ、知ってる、知ってる。覚えてる。青写真! あー、これ、やってるうちに(印画)紙がなくなっちゃったんですよね。それで(写真を)焼かなくなっちゃったんだよね。
青山 あー…あーあー、よく知ってますねぇ…って、言いそうになっちゃった(笑)! これ、持ってますよ。知ってる、知ってる。
青山 あー、ありましたね、こういうの。飼った。確かね、死んじゃったと思ったけど。
青山 なんとなく記憶があるんだけど、これ、苦い思い出がある気がする。イマイチうまくいかなくって…これ、ちゃんとできなくってね。確か、思い出のような気がする…。
青山 へっへっへっ…うるさいな(笑)!
▲1964年生まれの青山監督が子どもの頃にのめり込んだふろくたち。
青山 重曹というものの存在をね、これで知るわけですよ。「重曹って何よ!」くらいの感じで。
ブドウ糖ね! ブドウ糖…「ブドウ糖って何よ!」っていう感じですね。
これはよく覚えてますね。こういうものを机に並べて、悦に入ってるわけですよね。あたかも自分が博士になったような気分になるわけですよね。
そういう気分にひたって、寝る、みたいな…。
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