その間に他の村民は、溶かしたアルミでアクセサリーや第1回を記念して実験村のレリーフ造りに励んだ。根性を見せたのは村長湯本である。前日、ロクロ回転のときに、失敗の責任を西脇に負わそうとした、無責任上司のカケラもない。ひたすらもうひたすらアルミ凹面鏡を研磨し続ける。この日、50歳の誕生日を迎えた村長湯本の胸の内に、何か期するものが発生していたに違いない。アクセサリー作りをする村民に背を向け、湯本は研磨し続けたのだ。
その間に他の村民は、溶かしたアルミでアクセサリーや第1回を記念して実験村のレリーフ造りに励んだ。根性を見せたのは村長湯本である。前日、ロクロ回転のときに、失敗ところが、ああ、なんということであろう。次第に日がかげり始めたのである。仕方がない、完璧な研磨には至っていないが、ここで作業中止。できるだけ太陽光の強いうちに、「焼き」に入るしかない。 |