大人の科学実験村のトップへ WEB連載

大人の科学実験村 第2回 トラックピンホールカメラで、日本一の富士を捕らえろ!

これが完成したトラックピンホールカメラだ!

ふろくのピンホールは約3.0ミリだが、トラックカメラの場合、印画紙が大きいので、相対的に3ミリでも十分解像度が得られる。

水洗いを早める水洗促進剤。「富士QW」/定着液を作るための定着剤。 「フジフィックス スーパー-L」/現像を止める停止液を作るための停止剤。「富士酢酸」 水洗いを早める水洗促進剤。「富士QW」/定着液を作るための定着剤。 「フジフィックス スーパー-L」/現像を止める停止液を作るための停止剤。「富士酢酸」
				現像液を作るための現像剤。 「スーパー コレクトール-L」/印画紙。「フジブロWP」/110.5cm×20mの巨大ロール

いよいよ実験開始 シャッターを開く!

 天候はあいにくの小雨。露光時間は20分、暗い箱の前でじっと動かずに立っていなければならないのである。じゃあ、私がやります、とこの日、取材に来ていたフジテレビの相川アナウンサーが、まず最初に挑戦した。真っ暗なコンテナ内で現像実験に携わった村民から、感嘆の声が上がった。うっすらとではあるが確かに相川アナウンサーの全身像がネガとして、印画紙に浮かび上がってきたのだ。しかし、全体に光量不足で成功とはいえない。

 そこで照明器具で光を当て、その光をできるだけ多く取り入れるためピンホールの直径を5mmに変え、村長、役員、村民全員が並んだ記念撮影に入る。

 「動くな!」の村長湯本の発令からじっと動かず耐えること15分。ああ…、しかし小学生村民の啓朗くんには酷すぎる。出来上がった写真中央に霊のような啓朗村民の姿が浮いていた。失敗の原因は小雨のための光量不足、その小雨を招いたのは強烈雨男の村長湯本…。野外活動が基本の実験村・村長には、雨男湯本は不適任ではないか…と、心の中で助役金子は呟いた。

13. この日は、湯本村長を紹介する番組収録のため、フジテレビの取材陣もカメラをかまえる。相川アナウンサーをモデルに試し撮り開始! 3ミリのピンホールで露光時間は20分。14. ネガ完成! しかし、残念ながら太陽に見放され、失敗。責任を感じているのかいないのか、雨男の湯本村長。
トラックの荷台がそのまま暗室に  

撮影から現像、プリントまで、閉め切ったトラックの中だけで完結する。

撮影した印画紙を現像液につけると像が出る。その後、現像停止液→定着液→水洗いして、ネガが完成する。

 

赤いライトを使っても中は結構暗いよ~!

ネガをよく乾かす。水洗いが十分でないと色むらができることがある。そのときはもう一度水洗いする。

 

印画紙の上にネガを置き、透明なプラ板などでおさえたら、上からフラッシュを1発! 再度、印画紙に1の作業をほどこすと、右のようなポジが完成する。


18. なんとか撮影成功! しかし、お化けのようにぶれた啓朗くんと、なぜか身切れてしまった関さん。
15. 雨まで降りだしたが、照明をつけて実験続行!16. シャッターは黒いテープ。外からシャッターを開く! 今度は5ミリのピンホールで露光時間は15分に。17. 以後、15分動けない。耐えられるか啓朗くん!? 雨にも負けず巨大印画紙で試し撮り!19. ネガを反転させて作ったポジ。ポジになると表情が見えてくる。

BACK1  2  3  4  5  6NEXT

大人の科学実験村のトップへ このページのトップへ