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[第1回]プラネタリウム・クリエイター 大平 貴之

記者 とにかく何でもご自身でやって、確かめてみないと気がすまない?

大平 たとえば、インタビューの前にお見せした南極のCGについても同じことが言えます。

記者 日本科学未来館での「この地球(ほし)の鼓動」で使用するための宇宙から眺めた南極のCG画像のことですね。先ほど見せていただきましたが、氷の大陸や海、細かい雲の流れまで再現されたものすごくリアルなCGでしたね。

大平 あるCGクリエイターに見せたら「このCGを描くためのソフトをゼロからつくるなんて、あり得ないですよ」って言われて(笑)。

▲マニュアルが苦手な大平氏は、マニュアルを読まずにすむように、CGソフトを自作してしまった。

記者 それって、CGを自身で描くためのCG製作ソフトまで自作されたということですか?

大平 ええ。市販のソフトも買ったんですが、説明書は読みたくないし、なんか難しいし。

記者 CGソフトをつくる方がよっぽど難しいような気もするんですが…。

大平 CGソフトを自作するのは、僕が“科学者”ではなく“エンジニア”であることと関係あるかもしれません。「知りたい」気持ちもあるけれど、「体験してみたい!」という欲も強い。何でも自分で試してみたいんです。

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