ここで使用するのは付属の黒い糸とペグ回し(写真13)。状況次第でピンセットを使うのもよし。1工程につき、糸はだいたい30cmくらい(写真14)。糸はまず各ペグ板の軸の穴に通すのだが、穴が糸を通しにくい向きになっている場合がある。そんなときはペグ回しをカム板のペグに差し込み、軸を回転させ、通しやすい向きに。その穴に糸を通して堅く結ぶ。この結び方にも基本(説明書参照)があるので、事前に練習して身につけておくのがベスト。決してナメてかかっちゃいけない。せっかく結んだ糸が途中で外れたら泣くに泣けない。細かい作業だけに、一からやり直しなんてときには、上を向いて涙がこぼれないようにするほかないのだ(実体験)。
あと、作業をやりやすくするための必需品が他にも一つ。それは、ついに登場、洗濯ばさみだ。カム板によっては駆動部の下方に下りていて糸を通しにくい場合があるので、ゼンマイを回して上方に出す。ただ、ゼンマイをそのままにしておくと、また下方に下りるので、洗濯ばさみで羽根車をはさんで固定する(写真15)。地味なようだが、この洗濯ばさみ、先々なかなか役に立つ。 |