次に、矢立てに透明な糸を取り付ける。なぬ、また糸か!? 昨日の今日なので、糸と聞いただけで腰が引けてしまう始末。ただし、この糸は黒い糸より細い反面、それほど硬度がないので結びやすい。ほっとしながら、難なく取り付けた後、天板の下側へ引き込む。これで天板は出来上がりなので本体と合体(写真21)。
実は、さっきの糸を引っ張ると矢立てが動く仕組みになっている。その糸を天板下の滑車の軸に2回巻きつけ、その先におもりをつける。それによって、矢立てから矢が1本抜かれるたびに、人形の右手が下りる位置に次の矢が来るように矢立てが動くってワケ。なるほど、これまたよく考えてあるもんだ。で、唐子人形を組み歯車に取り付ければ、天板の下の作業はほぼ終了(写真22)。ゼンマイを回して動かすと、唐子人形がせっせせっせと組み歯車を動かす。その姿が何ともほほえましい。 |