ふろくだった旧型SX-150から、今回のMARKIIへの進化で第一ポイントは、「音域が4オクターブに拡大!」です。これにより、実に多彩な音作りができるようになりました。例えば、演奏できるレンジを上下に調整できるので、低めの音域にしてベースを担当したり、高めの音域でメロディを弾いたり、また「ピューン」というシンセ・パーカッション、そして虫の鳴き声など、色々な音が出せるので、これ一台を使って、たくさんのパートを担当することができるんです。
もうひとつ、重要な進化は、音の元である波形を作るオシレーター回路の安定化です。音程(ピッチ)が安定したことから、まさにアナログ・シンセらしい高いクオリティーの音色を作ることができます。OUTPUTからキーボード・アンプなどで音を出すと、本格的な太い音が出ることが実感できます。
さらに、電極棒を滑らせるカーボンパネルの下には、弾く際のガイドとなる出っ張りがついたので、音程が取りやすくなったことも演奏性を高めています。
そして今回、「大人の科学」らしい提案として、MARKⅡのカーボンパネルに貼り付ける鍵盤を用意しました。演奏の際、鍵盤を目安に音程が取りやすくなります。鍵盤の幅の異なる5パターンがありますから、下記リンクからダウンロードしてください。音程が取りやすいタイプを選んで、カーボンパネルに貼り付けてみましょう。
(文=Polymoog:ELEKTEL/CTO LAB.)
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