特集記事一覧へ戻る

特集記事

MARKIIで変幻自在にサウンド・メイク!

LFO の使い方

LFOで過激な音作りに挑戦

前回の記事でLFOについて少し触れましたが、ここは、音の揺れ=波形を調整するところです。LFO RATEのつまみは音が揺れるスピードを、LFO DEPTHでは音の揺れ(波)の深さを調整します。そしてLFO WAVEで波の形(三角波/矩形波) を選びます。
LFO DEPTHが0(一番左)だと波が起こらないので、まずは、このつまみを1以上にした状態で、隣のLFO RATEを少しずつ上げていきましょう。すると、音の揺れがどんどん速くなりますね。次に、LFO DEPTHを上げていくと、波の大きさがどんどん大きくなります。

音の波が繰り返されるので、例えば最初の動画のように、トレモロ効果を利用してユニークなフレーズが演奏できます(LFO WAVE矩形波、LFO RATE2、LFO DEPTH2、CUT OFF 2、RESONANCE 6、DECAYを3)。
また、この動画の後半で紹介したように、LFO RATEとLFO DEPTHをどんどん上げていくと、歪んだような過激な音色に変化します。ギターで言うディストーション・サウンドになるので、ぜひ試しましょう。

PITCH ENV(ピッチ・エンベロープ)の使い方

「犬の鳴き声~猫の鳴き声~シンセ・パーカッション」への音色変化

まず、ATTACKとDECAYの役割をご紹介します。この2つのつまみは、音が立ち上がって音が消えていくまでの、いわば[音の山のかたち]を作りますが、その際の音の周波数(高低)を調整するのがPITCH ENVになります。これらのつまみを調整すると、おもしろい音色変化と多種多様な音作りができます。その一例として、「犬の鳴き声~猫の鳴き声~シンセ・パーカッション」の面白い音作りを紹介しましょう。それぞれの目盛り調整は、下記になります。

●犬の鳴き声=ATTACK2、DECAY2、PITCH ENV3、RESONANCE4。電極棒で低音のほうの音を出すと、犬が「ワウ!ワウ!」と吠えるような音になります。
●猫の鳴き声=ATTACK4、DECAY3、PITCH ENV3、CUT OFF 2、RESONANCE5。
●シンセ・パーカッション=ATTACK0、DECAY2、PITCH ENV5、CUT OFF 5、RESONANCE0。

このように少しずつ目盛りを調整していくことで、実に様々な音色を作りだすことができるのです。皆さんも実際にいろいろ試して、サウンド・メイクの面白さを実感しましょう。

(文=Polymoog:ELEKTEL/CTO LAB.)

BACK 1   2   3   4   5   6   7 NEXT

特集記事一覧へ戻る このページのトップへ